2011/4/29(金・祝)【trip】弥彦神社〜弥彦山@新潟

新潟2日目は桜の時期の弥彦へ。

新潟〜弥彦 JR 往復1480円(片道740円)

4月も終わりだというのに、まだ肌寒い新潟。
ちょうど、この時期は「お花見列車」と銘打って、弥彦への直通電車が走っているようだったんですが、それでも新潟からだと1時間2本程度。気が抜けない…。やっぱり新潟って車文化なのか、何事の観光も車が基本な気がします。
そして驚いたのが弥彦線の「半自動ドア」。電車のドアを自分で開け閉めするのか!と個人的に驚き。寒い地方は電車のドアを開けっ放しにしておくと時期によっては相当な試練になるので、そういうことになっているらしい…とは聞いてましたが、温暖な気候に住む自分には初めての経験だったので、ちょっと興奮しました。
そんな小さな驚きを胸に電車に揺られること約1時間。
そこには駅舎から神社を模している弥彦駅が。

お花見時期なので、観光客が多いのかな〜と思いましたが、あまり人はいませんでした。のんびりするのに、良い感じ。
弥彦の一番の観光スポットは弥彦神社だと思うのですが、駅から神社までは徒歩約15分。途中、桜がきれいに咲いていました。お花見列車に揺られてきたかいがあったねぇ。

弥彦神社は越後を造った伊夜彦神を祀る古い神社で、御祭神は海水から塩をつくる技術、漁、稲作など農耕術などの基礎を住民に教えたんだそうです。で、弥彦山に祀られたということみたい。なので、神社自体が山の麓にあって多くの木で覆われた静かな雰囲気で、御社殿のところでどーんと切り開かれている感じでした。立派な社だなぁ。

…とここまでで終われないのが弥彦神社
せっかくなので弥彦山の山頂にある奥宮・御神廟も観てみたくなりまして。ロープウェイで片道5分くらいらしいので行ってみるかな〜。

ロープウェイ 往復1300円

弥彦山は634m。なぜか東京スカイツリーをアピールしている不思議なロープウェイに乗って、いざ山頂へ。

私は高所恐怖症なので、正直言うとロープウェイに乗るのに、かなり悩みましたが、実際に乗ってみるとロープウェイガイドさんが同乗して説明してくれるので、気がまぎれてそれほど恐怖を感じることなく山頂駅へ。ガイドさん、ありがとう!

で、ここまでで実は1つ誤解をしていまして。「山頂まで行けば、奥宮もすぐなんでしょ?」と、結構余裕をかまして、完全に街歩きファッションでここまで来ていたのです。足元なんてバレエシューズだわよ。そんな気楽な状況で、ゆる〜っと奥宮に向かい始めたんですが…。

舗装されていない道は雪が残りぬかるみ、泥でずるっとすべる状況。ズボンは泥はねで残念ムード。すれ違う人たちは、みなさんステキな登山ファッションだったので、途中で状況に気づくべきでした。ここが「山」だっていうことに。山頂付近なんて雲の中を歩くみたいになってましたもの。
とはいえ、苦労して至った山頂からの眺めは、すがすがしくもあり、「あ〜登ってよかったー!」と思えたのも事実。雲に覆われていて景色はハッキリと見えませんでしたが、眼下に広がる水田を見ていると、自分が新潟に来ている実感がわきました。この多くの水田を弥彦神社の神さまが教えたんだな〜と思うと、山の上に祀る理由もわかった気がします。

そして、山頂には念願の奥宮・御神廟。

派手さのないシンプルなお社なんですが、この周囲では登山で登ってきた方たちが、この御神廟の周りでシートを広げて、お弁当を食べたり、お茶を飲んだりしていたのが印象的でした。なんか、のんびりした空気でいい場所だなぁ。晴れてたら、すごくすがすがしそうだなぁ。
超手ぶらで来てしまった私は、バッグに入っていたクッキーをかじりながら、「あぁ。新潟のお米で握ったおにぎりを買ってもってくれば良かった…」と思ったのでしたー。あー!お米、ラビュウ!